
はじめに
助産師国家試験は、合格率95%を越える試験です。臨床実習を乗り越えた助産学生さんなら正しい方法で対策を講じれば、必ず合格できます。
この記事では、看護師&助産師国家試験のW受験に合格した経験をもとに助産師国家試験対策に必要な勉強方法と具体的なスケジュールを紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
2026年の助産師国家試験の日程
2026年の助産師国家試験の日程はまだ発表されていません。日程は8月ごろに厚生労働省からは発表され、毎年2月中旬に実施されています。参考までに2025年(令和7年)の助産師国家試験は、2月13日(木)でした。
おすすめの参考書
助産師国家試験重要問題集
試験の要点が詰まった1冊。国家試験を受けるにあたって狙われやすい分野・知識を習得できます。また、毎年国試で出題される周産期分野における最新のトピックスに関しても予想問題として掲載されているため、対策できます。ただ、この1冊だけでは、演習量は不足するため助産師国家試験問題集と併用することをお勧めします。
助産師国家試験問題集
直近5年分の最新の過去問が詳しい解説とともに掲載されています。このテキストを1周やれば、問題の傾向や頻出問題が掴めます。例年過去問の選択肢や出題形式だけを変えた問題が多く出題されていることから、答え合わせの際に、正解の選択肢だけでなく、誤っている選択肢がなぜ違うのか1問1問理解していくことで合格に1歩近づくことができます。対策を始めるのが年明けからになってしまった方は、とにかくこの1冊を完璧にしましょう。
病気がみえる vol.10 産科 第4版
国試対策ではもちろん臨床実習のときにも大活躍の一冊。難しい病態もイラストで解説してくれているため理解しやすく、病気の要点が網羅できます。頻出される分野や演習問題で明らかになった自分に不足していた知識をこの本で確認し、マーキングしていくことで頻出問題と自分の苦手分野がまとまった1冊に。模試や試験前にこれだけ持っていけば試験直前の知識の確認もスムーズです。就職後も使えるため、助産師を目指すすべての方におすすめ。
病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科 第4版
婦人科の病態の理解に役立つ一冊。持っておくと安心ですが、費用面で購入が難しい方は、産科の方を優先的に購入することをお勧め。
勉強方法
どの参考書でもやり方は同じです。下記のサイクルで3周行うことで1冊ずつ完全に網羅することができます。
1周目
①問題を解く(単元ごとに分けて解くのがおすすめ!婦人科分野と助産診断は多いため2回に分ける!)
間違いの選択肢にはそれが違うと考えた根拠を書く
自信がない問題には△マークをつけておく
②丸付け
間違った問題に×マークをつける
③解説を読む
正解した問題で、誤っている選択肢の根拠まで当たっていて次も正解できそうなものには✓マークをつける
△マーク、×マークの問題は『病気が見える』で知識の確認&マーキング
2周目
1周目で△マーク、×マークがついたものだけ、同様の手順で解く
3周目
2周目でも△マーク、×マークがついたものだけ、同様の手順で解く
3周目でも間違えた項目、不安な項目は『病気が見える』の該当ページにインデックスシールを貼り隙間時間に習慣的に目を通す
具体的な勉強スケジュール
9-11月 助産師臨床実習(記録に追われるため、隙間時間の有効活用が重要)
□臨床で出会った症例の病態、要因、治療法を『病気が見える』で確認
□模試の復習:間違えた&自身がなかった問題を中心に解説を読む→『病気が見える』にマーキング
12月
□『助産師国家試験重要問題集』3周
1月・2月
□『助産師国家試験問題集』3周
□解いたことのない年度の過去問(その中で最新のもの)を3年分解く
実際の試験と同様の試験時間をタイマーで測って行う。採点時には、正答率を出す。
+(心配な人はそのあとにもう5年分の過去問3周 ここまでやれば完璧)
おわりに
実習や課題が多く、国試対策に費やせる時間は限られていると思いますが、短時間でも早めに対策を始めることで、試験前直前期の焦りや不安を軽減させることができます。
国家試験が終われば、待ちに待った春休みがきて、4月からは夢にみていた助産師ライフが始まります。
辛いことをたくさん乗り越えてきた皆さんならきっと大丈夫。自分を信じて夢への切符をつかみ取ってください。皆さんの合格を祈っております。
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