『助産師になるメリット・デメリットは?』
今回はこちらのお悩みを解決する種をお届けします。
助産師という仕事に興味がある方、進路を「助産師」にするかどうか迷っている学生さんも多いのではないでしょうか。
総合病院で新人助産師として働きながら感じている助産師という仕事の魅力(メリット)と大変な部分(デメリット)を、現場のリアルな声としてお伝えします。
ぜひ将来の進路選択の参考にしていただけると嬉しいです。
助産師のメリット|現場で感じるやりがいと魅力
助産師という仕事は、日々たくさんの母子や家族に寄り添い、人生の大切な瞬間に立ち会える特別な仕事です。ここでは、実際に働いて感じたメリットを紹介します。
1. 感謝される機会が多く、やりがいを強く感じられる

これは助産師の一番の魅力です。
お母さんたちの悩みや不安に、一番近い立場で寄り添い、一緒に乗り越えていく過程にはたくさんのドラマがあります。
悩んでいたお母さんが少しずつ自信をつけ、笑顔で退院していく姿を見たとき、「助産師になって良かった」と心から感じます。
さらに、自分の家族や将来自分が出産・育児をするときにも、その経験や知識が大いに役立ちます。専門職としてだけでなく、人生においても大きな財産になる仕事です。
2. 様々な母子・家族に出会い、日々新しい学びがある
毎日出会う母子や家族は、ひとりひとり背景も考え方も異なります。
関わる中で、自分の中の固定観念や偏見に気づかされることもあり、視野が広がる瞬間が多くあります。
3. 高いコミュニケーション力が自然と身につく
助産師は、妊産婦さん・ご家族・医師・看護師・多職種と関わる機会が非常に多い仕事です。相手の年齢や価値観もさまざまなので、自然と相手のペースや状況に合わせたコミュニケーション力が身につきます。
これは医療現場だけでなく、日常生活や他の職場でも役立つスキルです。
4. 赤ちゃんに癒される毎日

いろんな赤ちゃんと関われるのは助産師の特権。
ひとりひとり個性があり、とにかくどの子もかわいい!業務の忙しさを忘れてしまうほど、癒しの存在です。
「赤ちゃんに会えるのが楽しみで仕事を頑張れる」という助産師も多いですよ。
5. 専門職として安定した収入が得られる
国家資格を持つ医療職である助産師は、比較的安定した収入が得られます。
生活の基盤が整うことで、自分の好きなことや趣味、スキルアップの勉強などにも自由に取り組むことができます。
助産師のデメリット|現場で感じた大変さや苦労
助産師はやりがいのある仕事ですが、その分大変な面も少なくありません。夢を叶えるために、あらかじめ知っておくことはとても大切です。
1. 助産師になるまでの道のりがハード

助産師養成課程を持つ学校は全国的に数が少なく、入学枠も限られています。
近年は助産師教育の高等化により、4年制大学や専門学校で助産師免許を取得できる学校は減少傾向にあり、より狭き門になっています。
また、看護師国家試験と助産師国家試験、2つの国家試験に合格する必要があるため、学生時代の勉強量は多くなります。
さらに、助産実習は長期間にわたることが多く、記録の量も膨大。体力的にも精神的にもハードですが、仲間と乗り越えた経験は一生の宝になります。
2. 現場はとにかく忙しい!一人ひとりとゆっくり関わる時間が少ない
病棟によって違いはありますが、勤務中は座る暇がほとんどないほど慌ただしいです。
受け持ち人数も複数で、一人ひとりにじっくり時間をかけることが難しい現状があります。
関われる期間も入院中の数日間と限られており、理想と現実のギャップに悩む新人助産師も少なくありません。
3. 友人や家族と休みが合いにくい

医療現場は24時間体制。カレンダー通りの休みではないため、友人や家族と予定が合わないことが多いです。
連休も取りにくく、曜日感覚がなくなることもしばしば…。
プライベートとのバランスをどう取るかが、大切なポイントになります。
まとめ|やりがいと大変さを理解して、助産師の道へ一歩踏み出そう
助産師という仕事は、母子や家族の人生の節目に立ち会える、非常にやりがいのある仕事です。一方で、資格取得までの道のりや現場の忙しさなど、覚悟が必要な一面もあります。
実際に現場で働いて感じたのは、「大変なことも多いけれど、それ以上に心に残る瞬間がある」ということ。
助産師を目指す皆さんにとって、このリアルなメリット・デメリットが進路選択のヒントになれば幸いです。

