『助産師の夜勤ってどんなことをするの?』
今回はこちらのお悩みを解決する種をお届けします。
1日のスケジュール
16:00 勤務開始
□担当部署の確認 病棟、新生児室、分娩室のどこの部署の割り当てかを確認する
□情報収集 受け持つ方の背景・経過、必要な医療処置・ケアの確認
□スケジューリング 1日の大まかな看護計画を立て、動きを明確にする
受け持ちの方の人数が9~12人と多いため、抜け漏れがないように整理する
□申し送り 日勤スタッフから特記事項、経過の引き継ぎを受け全体で共有する
17:00 ラウンド
□挨拶 担当させていただくこと、翌朝までのケアの内容と実施時間のお伝え
□環境整備 室温の調整、タオル交換、冷蔵庫・テレビなど機器の不具合がないかの確認
□問診 睡眠・食事摂取状況、体調の変化、痛みの程度、不安・悩みなどを問診する
18:00 配膳
安静が必要な方は下膳も行う
18:30 小休憩
夕食、歯磨き
19:00 ケアの実施
□身体所見の確認・バイタルサインの測定 視診・触診・聴診を行い現状をアセスメントする
□胎児心拍モニタリング 子宮収縮の頻度・疼痛の有無、胎児の健常性が保たれているか評価する
□分娩介助 お産の進行所見に注意しながらも安心できる環境作り・関わり
出産後は早期母子接触を行い、赤ちゃんと触れあえる時間の確保
□授乳介助・お胸のケア 母子がリラックスしながら授乳できているか
お胸のトラブルを予防・軽減するためのセルフケアの提案、介助
□帝王切開の方の手術室へのお見送り・お迎え・身体ケア 出血量・身体所見の確認、輸液の調整
急変に注意する
□点滴、服薬の確認
□清拭、口腔ケア
□外線対応 夜間は特に外線が多い時間、来院が必要かどうか慎重な判断が必要
22:00 消灯&夜勤仕事開始
基本的に22:00前までに主なケアは終わらせる
夜勤仕事
□翌日使う薬剤、ラベルの準備
□日報の作成
□ナースステーションの清掃
記録
24:00 仮眠
空き部屋で仮眠。ここでしっかり眠れるかが朝方の業務に響きます。私は毎回爆睡です。
アラームのかけ忘れに注意⚠
2:00 夜間の見回り
□母子の安全確認
□睡眠状況の確認 夜泣きや不安が強く眠れない方が多い時間。お母様が休めるようにサポート。
5:00 朝のケア
妊婦、褥婦さん
□問診、身体所見の確認
□(必要時)採血、尿検査、体重測定、点滴、バイタルサインの測定
赤ちゃん
□体重測定 栄養・発育状態をアセスメントするために1日1回正確に測定
□沐浴、おへそのケア、お着替え
□コットの清掃
□記録 もれがないように最終確認
8:00 申し送り
□受け持ちの方の特記事項・経過の引き継ぎ
8:30 業務終了
まとめ
夜勤業務の受け持ちの方の人数は9-12人と多いため、ケアに抜け漏れが出ないように注意しています。16時間と時間も長いので体力勝負。勤務前に十分な睡眠時間を確保しておくことが夜勤を乗り越えるためのコツです。
生活リズムが乱れてしまうことから、夜勤業務に対して不安を抱いている方も多いと思いますが、自分なりの生活ルーティーンを確立することで対応することができます。

